現在、日本の高齢者人口は3600万人を超え、人口の28.7%に達する超高齢者社会です。そのような中、独居高齢者は約700万人と言われ、その数は年々増加し続けています。更に、その独居高齢者の約3割の人が緊急時に頼れる人がいないという現状です。そのような現状を鑑み、何か手を差し延べることはできないか、と考え着いたのがこの事業です。
介護保険制度が2000年(平成12年)にスタートし、公的な介護保険サービスは充実してきましたが、その制度から抜け落ちてしまう高齢者がいます。それが独居高齢者です。介護保険では支援が足りない、救えない、そのような高齢者が増えてきました。介護保険を補う上でも、これからは独居高齢者を救う『トータルシニアケア』という考え方は、必要不可欠の時代になってきました。
利用者本人やご家族に代わり、施設や病院の手続き、利用者本人の意思の代理表明をします。また手術が必要な時、同意書への署名、退院時には付き添いなどを行います。緊急時には、利用者の元へ掛け付け立ち会い、最期を見届けます。
日々の買い物代行や通院同行、入退院の付き添い、お墓参り代行など生活全般の補助。他、医師との協議・立会いや、金融機関への送迎・立会いなど、介護保険サービスでは補えない部分の生活支援。また日常の見守り、特に介護サービスを受けていない日の巡回見守りサービス。
身元の引受け、ご遺体の配送手配、関係者への連絡や年金・ライフラインの停止、死亡診断書の受取り、保険証の返納など、役所への手続きをします。また送葬支援として葬儀社との打合せ、葬儀・喪主の代行、費用の支払い代行などを行います。
家賃や医療費などの支払い保証です。預託金の中から、アパートやマンションへの家賃支払いを1ヶ月分支払い保証します。また老人ホームへ入所の際の身元保証人として、1ヶ月分の支払いを保証します。更に病院への医療費の支払いに関しても保証します。
利用者本人が、モノや他人に損害を与えた際の補償です。提携先の損害保険代理店により、日常生活賠償保険に加入し、日常生活におけるさまざまな賠償リスクから、利用者をお守りします。
亡くなるまでの資金管理でお悩みの方や、月々のやり繰りが難しいと感じる方に、金銭預託契約や金銭管理契約に基づき、大切なお金の管理を支援します。契約に基づきお預かりしたお金(預託金)は、契約者側の弁護士監督のもと、心の杖が責任を持って管理します。
ご家族がおられても、お子様の家庭も育児や家事・お仕事が忙しく、親を看ることができない。また、お子様が遠方にお住まいで、すぐに駆け付けられない。毒親で親とは縁を切った、などお子様と仲が悪い場合、ご家族に依頼されるニーズが増えています。
子供に迷惑は掛けられない、掛けたくない!という思いの高齢者が多いです。また、お子様との関係が悪く保証人を頼めない、お世話を頼めないなど、家族間の問題もあります。そのような高齢者こそ、このサービスは必要不可欠です。
病院としては、入院費用の未払いリスクはご家族に負ってもらいたい。老人ホーム等としては、通院補助など身の回りのこと、利用料の未払いなどは、ご家族に対応してもらいたい。また退去時の残置物は、ご家族が整理して欲しいなどのニーズがあります。
弊社は2015年8月に川崎市にて介護事業を開始しました。事業開始当初は苦労もありましたが、その後は順調に成長し、現在は川崎市と町田市に地域密着型通所介護(デイサービス)3事業所と、居宅支援(ケアマネ)事業所を運営しております。特に川崎市多摩区では、地域通所介護連絡会の会長をしており、地域の介護事業関係者には名前が知られております。
この新事業トータルシニアケアは、地域の介護事業関係者や医療関係者、また他業界の方々との連携が不可欠です。サービスが必要な利用者の発見・紹介には、ケアマネジャーからの紹介は欠かせませんが、弊社はデイサービスを運営しているので、その連携は素早く対応できます。また一番重要な生活支援業務に関しては、弊社は介護事業者ならではの強みが発揮できます。利用者の状態把握、支援計画や介助方法など、介護従事者ならではのサービスを提供でき、ご利用者様に安心と信頼を与えられることと思います。
私は介護業界に身を置き、独居ゆえの悲しい現実を多数見てきました。介護サービスを受けたくとも利用できる単位がいっぱいで、日曜日は何もサービスを受けておらず、週明け月曜日にデイサービスのお迎えに行ったら熱中症で倒れていた方、トイレで座った状態で亡くなっていた方もいました。また認知症で徘徊し、2日間行方不明になった方もいました。独居ゆえの悲劇です。
現場を見てきたからこそ分かり、できる。そのような悲劇はもう見たくない。弊社は、介護事業者ならではのサービスを展開していきます。